学習障害(LD)は知的発達の遅れではない!?

発達障害とは
脳機能の偏りによって
発達の仕方がアンバランスに
なっている状態をいいます。

それによって生活上の支障が出た時に
発達障害と診断されます。

診断における生物学的指標はまだ
発見されておらず、
行動観察や親御さんからの聴取、
神経心理学的検査など多角的な
指標から診断の手続きが取られます。

発達障害はその特性により、
自閉スペクトラム症(ASD)
注意欠如多動症(ADHD)
学習障害(LD)
発達性協調運動障害(DCD)
などに分類されます。

今日はその中でも
LDについて紹介したいと思います。

「LD=知的発達の遅れ」ではない

LDには全般的な知的発達の遅れが
あるわけではありません。

それにもかかわらず、
読む、書く、計算するという
能力のいずれかに困難が見られ、
学習に困難さを示します。

LDと一口に言っても
その症状は様々です。

・小さい「っ」を読むのが苦手
・単語や文章の切れ目がわからない
・一度習った漢字が読めない
・漢字を正確に書くことができない
・文章をスラスラ読むことができない
・筆算で数字を書く位置を間違える

これら全てがLD言い切れる訳ではありませんが、
このような学習上の困難さを示すことが多いのです。

私がフリースクールの教員時代に
担当した男の子も文章を読むことが苦手でした。
特に算数の文章題が大嫌い。

一切問題に取り組もうとしませんでした。
しかし、こちらが問題文を読み上げると
スラスラと問題を解いてしまいます。

別の子は「1個ずつ」の“ずつ”という
言葉の意味を理解することができませんでした。

この子の場合、“ずつ”の意味を絵で
示すことで理解することができるようになりました。

LDと言ってもその子によって
多種多様な症状を示します。

文字を音に変換できない

LDの症状は様々ですが、
LDの子の多くは読み書きを
極端に苦手としています。

そのような状態を
「ディスレクシア」と言います。

ハリウッドの俳優のトム・クルーズや
キアヌ・リーブスは
自らディスレクシアを公表していますね。

トムークルーズは
アルファベットの「b」と「d」の
見分けがつかず、読み書きが
できなかったといいます。

これを克服するまで、母親やアシスタントが
台本を読んでそれを聞き、
セリフを暗記して映画撮影に
のぞんでいたことは有名です。

読み書きの困難さにおける原因は
いくつか考えられていますが、
中でも中心的な背景に
「音韻意識の弱さ」が挙げられます。

音韻意識とは
音のイメージを持つことです。
「み」という文字を見たら
すぐに“み”という音が浮かぶこと。

LDの人たちの多くは
字と音を結びつけることに困難さがあります。

その結果、単語や文章を見たときに
それが頭の中で音に変換されないため、
正しい読み方わからず、書き起こすのにも
時間がかかります。

これらは先天的な脳機能の偏りによって
引き起こされます。

読み書きが苦手だからといって
本人の努力不足が原因ではないのです。

※LDの中心的な背景には
音韻意識の弱がありますが、
その他にも視覚認知の弱さ、
記憶の弱さ、語彙の不足など
色々な原因が考えられます。

偏りは治すのではなく「補う」

読み書きの困難さの背景には
先天的な脳機能の偏りがあります。

読み書きが苦手なのは
本人の努力不足のせいでも、
保護者の方のしつけのよくなかったせいでも
ありません。

発達障害全般に言えることですが、
脳機能の偏りは生涯続きます。
根本的に治すということは
できません。

大事なのは、その症状を
治そうとするよりも
色々な形で補ったり、
本人の得意を活かしたり
することで生活上の支障を
取り除いていくことが大切です。

全ての子どもたちに適切な教育を

発達障害の子どもたちの教育については
十分に普及していないのが現状です。

特に今の日本の教育は
LDの子どもたちにとって
非常に苦痛なものが多いように思います。

音読や漢字練習は
読み書きが苦手なLDの子どもたちにとって
非常に心的負担がかかります。

書字が苦手な子どもにとって
黒板の文字を書き写すことは非常に困難です。

友達の前で音読するのも
とてもプレッシャーがかかります。

LDの子どもたちの多くは
学習の困難さを努力不足で片付けられることが多く、
「LDである」ということが
気づかれにくいのが現状です。

教育の機会均等の観点から考えると、
全ての子どもたちが自分に合った
適切な教育を受けることができる
環境を提供することは必須のことです。

そのような環境を整えるのは
紛れもなく私たち大人の役割だと思います。

新井清義

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