算数障害って知ってますか?

文字や文章を読むことが困難なディスレクシアについては徐々に知られるようになってきました。

トム・クルーズはディスレクシアを公表しています。読字の障害であるため、台本を読むことにも著しい困難が伴います。

パイレーツオブカリビアンで有名なオーランド・ブルームもディスレクシアだそうですね。

かなり知られるようになったディスレクシアですが、この障害は学習障害の一種です。学習障害とは、知的発達の遅れはないものの「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害の一つです。

「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」とあるように、学習障害は様々な様相を示します。

中でも「計算・推論する」能力に困難を示す算数障害は以外に知られていないのかもしれません。

精神疾患等の診断基準であるDSM-5では算数障害について、その下位分類を以下のように4つ挙げています。

・数の感覚(Number sense):数の概念
・数学的事実の記憶(Memorization of arithmetic fact):暗算
・計算の正確さまたは流暢生(Accurate or fluent calculation):筆算
・数学的推理の正確さ(Accurate math reasoning):文章題

大事なのは、「ただ単に一般的な精神遅滞あるいは非常に不適切な学校教育だけでは説明できないような算数力の特異的な障害」であるということです。

このように定義されている以上、算数ができないことを本人の努力不足のせいにしてはいけないのです。

算数障害の内容については以下の4つの要素が含まれます。

1)数処理
数詞、数字、具体物という三項関係が成立しているか。

2)数概念
序数生:数が順序を表すことを理解できるか。
基数性:数が大きさを表すことを理解できるか。

3)計算
暗算の問題:頭の中での数の操作
筆算の問題:繰り上がりや繰り下がりを含めた計算手続きを正確にできるか。

4)数的推論
具体的な場面の中で数に関する推論ができるかどうか。文章題

このように、一口に算数障害といってもその様相は様々です。適切な支援を施すためにも、その子がどのような困難を持ち合わせているかをしっかりと把握する必要があります。これは学習障害の子どもたち全般に言えることです。

算数障害の詳細(指導方も含めて)については別の機会に書いていきます。

新井清義

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